古賀春江資料室

洋画家・古賀春江(1895-1933)のデータベースを制作中です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

朗らかな春 (一・ニ七×〇・九六尺) 一九三〇年

春は光線が膨らんで物体がみんな楕円形になる
おたまじやくしを見に行きませう
明るい水の中でのんきな栄華の夢を見てゐる所を。
金の喇叭を赤い紐で胸にかけてゐる村童は春の可愛い天使です。
魚は腹を仰向けて空の鳥等と日向で遊ぶし
芽立ちの草のステッキで燕の雛が巣立ちます。
川辺のスミレは人間を神様のやうに思ひ
人間はスミレを野の真珠と見る。
桃色のカーテンの向ふで野原の娘が
神話のランプに火をつける。



初出:『古賀春江画集』(1931年、第一書房)
底本:古賀春江文集『写実と空想』(中央公論美術出版)p.74-75
関連記事
  1. 2011/06/09(木) 18:00:00|
  2. 解題詩
  3. | コメント:0
<<優美なる遠景 (一・六五×一・ニ七尺) 一九三〇年 | ホーム | 漁夫 (三〇号F) 一九ニ九年>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。