古賀春江資料室

洋画家・古賀春江(1895-1933)のデータベースを制作中です。

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鳥籠 (八〇号F) 一九ニ九年

厚い丸いガラス戸を開いて実験室に書かれた数字の記録を見給へ。
幾百万の舌を持つた電気がそこでお饒舌をしてゐるであらう。

機械は機嫌のよい時みんな歌を唄ふのです。
貝殻の歌や花や風の歌を。

光線のリズムでスリッパの少女が脚をあげる。
それは花束と機械との、とてもすばらしい結婚式を語るのです。
少女はすべて透明なるレンズで、正確に万象を映します──その記録を私達は読めばいいのです──。

永遠の花。透明なる忘却。
何と美麗なる女王ではないか。



初出:『古賀春江画集』(1931年、第一書房)
底本:古賀春江文集『写実と空想』(中央公論美術出版)p.71-72
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