古賀春江資料室

洋画家・古賀春江(1895-1933)のデータベースを制作中です。

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樹下三人 (三〇号F) 一九ニ九年

一人が動けば波が起る
それは相手の位置を換へるだらう
樹木の葉さへ混沌となる

なま暖い風が吹いてゐた
鉄砲を持つてゐるではなし
胡坐を組んで坐つて見ても
食べたい慾も起きないし
チロリチロリ背中を見せて
縛られたやうに立つてゐるばかり
でもみんな一人一人色がある

森の出口の葉洩れ陽のさす草地の三人の男であつた
石になるかも知れぬ──
でもみんな一人一人色がある



初出:『古賀春江画集』(1931年、第一書房)
底本:古賀春江文集『写実と空想』(中央公論美術出版)p.69
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