古賀春江資料室

洋画家・古賀春江(1895-1933)のデータベースを制作中です。

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山手風景 (三〇号F) 一九ニ八年

赤毛の異人が横の家の窓から何かを投げ捨てる
ギクギクした段々の上にある家と花畑
向日葵が大きい黄色い花を咲かせてゐるために
風景が暑苦しく感ぜられる
みんなのものが同じ強さを持つてゐて
一日が少しも動かない
家も畑も人も猫も鶏もみんなが自分から浮き出た錆を持つてゐる
教会の鐘さへ枯れ枯れな音がする
このまま蒸し暑い夜が来るだらう
けれど美しいこの風景はこのまま街の顔の装飾



初出:『古賀春江画集』(1931年、第一書房)
底本:古賀春江文集『写実と空想』(中央公論美術出版)p.68
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