古賀春江資料室

洋画家・古賀春江(1895-1933)のデータベースを制作中です。

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窓 (三〇号F) 一九ニ七年

沢山な窓のある家、
一つ一つの窓から顔が出てゐる。
顔には地図が描いてある。
みんなの地図が読める、
鳥籠も描いてある、花もあり、コップも、望遠鏡も、並ぶ顔、水筒、霧、黎明とパイプも確実につながつてお互の陰翳を持つてゐる。
痙攣する避雷針の窓からまた一つの顔を見ないか、
揺れる、揺れる、椅子が、星が、
黒い夜の絵具は沈黙して語らない──その後の顔等に就いては。
今はただ明るく揺れる顔がある。



初出:『古賀春江画集』(1931年、第一書房)
底本:古賀春江文集『写実と空想』(中央公論美術出版)p.65-66
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