古賀春江資料室

洋画家・古賀春江(1895-1933)のデータベースを制作中です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

赤い風景 (一・八五×一・三〇尺) 一九二六年

土手の上から歩を休めて見る門口の向ふまで、
太陽が疲れた光を撒いてゐる。
私も少し疲れた。

夕暮れに間近い、赤い色の中で、
休みに入らうとする生もの等の雑然とした音が聞えて来る。遠いのはやさしく 近い音は大きい。

刈あとの田と稲束。
家路へ帰る人の感情が耳の所で色になつて聞える。
何かがチラチラする気配がする。
これはずつと遠くまでつづいてゐます。



初出:『古賀春江画集』(1931年、第一書房)
底本:古賀春江文集『写実と空想』(中央公論美術出版)p.58-59
関連記事
  1. 2011/07/10(日) 18:00:00|
  2. 解題詩
  3. | コメント:0
<<花 (二・〇〇×一・六五尺) 一九二六年 | ホーム | 船着場 (二・〇〇×一・六五尺) 一九二六年>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。