古賀春江資料室

洋画家・古賀春江(1895-1933)のデータベースを制作中です。

高松茂

高松茂 生年未詳〜1951年

実業家。福岡県出身。北原白秋とは夫人を通じて縁戚に当たる。旧・三池銀行(本店・大牟田)に勤務。後に上京。1923年から東京・四谷で菓子製造業を営む。この頃から坂本繁二郎、山本鼎、南薫造、石井柏亭、中川紀元、中川一政、岡本一平、富本憲吉らと親交を結び、数多くの画人たちが高松家の夕餉に列してさながら梁山泊の観を呈していたという(日本橋三越に出していた菓子箱の表紙を一流画家にデザインさせたというエピソードもある)。古賀春江との交友もこの頃に始まる。古賀の没後、好江夫人が同郷の坂口二郎と再婚することになるのも坂口の弟が三池銀行時代の高松と知己だったという縁による。1955年に高松の長男・高松太郎の名で東京国立近代美術館に寄贈された古賀の数多くの絵画作品及び資料は1947、48年頃、好江夫人から高松に寄贈されたもので、古賀との苦難に満ちた生活の後、幸福な再婚生活に恵まれたことなど様々な恩誼に報いる意味と、戦災で絵画コレクションを失って悲嘆にくれていた高松を慰める意味とがあった。それらとは別に高松家には古賀の遺したスケッチブック・ノートを含む大量の美術資料が戦後長いこと保管されており、これらは後に石橋美術館に寄贈された。


参考文献:
阿部良雄「未発表の古賀春江―青春のスケッチブック」 『芸術新潮』28巻6号(1977年6月)pp.88-96
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