古賀春江資料室

洋画家・古賀春江(1895-1933)のデータベースを制作中です。

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水中の針

今日は晴れだから
眼の上の青い林檎が光つてゐます
眼の上の青い林檎は人々の眼の上にあります
人々は青い色を想ひ出しながら望遠鏡を眼にあてます
レンズに映つてゐる蒼い額は後れ毛を気にしてゐます
額は後れ毛を風になびかせながら昇つて行きます
上の方の水の中に入つてゆきながら
額の管は笑ふのですよ
こんなに確然とした真理があつた筈なのに
それは向ふの方で繩飛びをして見せようとしてゐるのです
全裸の乙女達は何時も美しく可憐です

   (一九三一)



初出:詩画集『古賀春江』(1934年9月、春鳥会)
底本:古賀春江文集『写実と空想』(中央公論美術出版)p.145-146
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  1. 2014/09/11(木) 22:28:01|
  2. | コメント:0
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