古賀春江資料室

洋画家・古賀春江(1895-1933)のデータベースを制作中です。

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二科院展に於ける一作家及一作品に対する感想

 二科会にも美術院にも色々好きな画があります。二科に出てゐる松田実氏(櫨畑)などもその一人です。氏の画の前に立つと如何にも力強いものが迫つて来る様に感じます。厳格で、神秘的でそれで妙になつかしさを感じさせます。固苦しくはありません。「あれさビナスに謎かけられて知らぬ顔してゐる様な野暮なヱカキぢやあるまいし解いて見ませうそのこゝろそれ……」こんなものを口吟《づさ》む氏は、真に自然の与える〔#「え」に「ママ」の注記〕謎の解決に勉めてゐる人です。それだけ熱烈な自然の憧憬者であります。氏の持つてゐる厳格さ優しさはそのまゝ自然の我々に対するそれでないかと思はれます。



初出:『みづゑ』152号(1917年10月)p.20
底本:古賀春江文集『写実と空想』(中央公論美術出版)p.225
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