古賀春江資料室

洋画家・古賀春江(1895-1933)のデータベースを制作中です。

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春展寸感

    第三回春陽会展覧会に就ての短い御感想を諸家に希ひまして、御返事を頂けました分を掲載いたしました。
    掲載外の御返事は展覧会に関りないのは割愛いたしました。諸氏の御好意を深謝いたします。(記者)

 大体に共通したものがあると思ひます。
 構図──平な画面の三分の一を切る線。その上に果物や花を小さく置く。
 色──ヤニ色の中に僅かな鮮色。
 それはたしかに一つの味があるのでせう。しかしそれのみを繰り返すのは偏狭です。
 斎藤徳三郎氏、小林和作氏、三岸好太郎氏、坂口右左視氏の作はそれ/″\作家の稟性を窺はれる善作だと思ひます。
 木村荘八氏、河野通勢氏は珍らしい作家です。岸田劉生氏は少しは粗末になり相変わらず不気味です。横堀角次郎氏は少しいぢけた気味はないでせうか。久泉共三氏のは少し締りが足りないやうです。中で万鉄五郎氏の作こそ実に愉快な素晴らしいものだと思ひます。



初出:『アトリヱ』2巻4号(1925年4月)pp.48-49
底本:古賀春江文集『写実と空想』(中央公論美術出版)p.242
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  1. 2013/12/27(金) 02:38:21|
  2. 評論・随筆等
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